当院では痛みの少ない麻酔を使い、表面麻酔を併用することで治療時の痛みをできるだけ軽減することに取り組んでいます。
歯の寿命を少しでも伸ばし、できるだけご自身の歯で噛める期間を長くするために、できるだけ歯を抜かない、神経を残す治療を心がけています。
歯を削った後には有機質・無機質溶解剤を使って患部と周辺環境を徹底的にクリーンアップ。接着前のひと手間で、治療後の再発を防いでいます。
当院では院内技工による精度の高い詰めものを実現。即日対応も可能なうえ、調整が少ないフィット感の高い技工物で治療の質向上を目指しています。
虫歯、歯周病の治療では早期発見・早期治療が大切です。早く治療を開始することで、出血や痛みを伴わない負担の少ない治療が可能となるのです。特に歯周病は慢性的に進行し、「歯がグラグラする」「出血が止まらない」といった症状で自覚するケースが多くなっています。しかし、ここまで状態が進行していると、治療が困難になることも。個々の口腔環境によっても異なりますが、できれば1ヶ月に1回、遅くても半年に1回程度の定期的な歯科検診をおすすめします。
当院ではスイスEMS社製の歯科用多目的超音波治療器を導入。超微細なウォータースプレーで専用パウダーを吹きつけて、歯周病の元となるプラークをやさしく除去するプロフェッショナルクリーニングを行っています。痛みや歯へのダメージが少ないこの方法では、歯表面のバイオフィルムやステイン(着色)も取り除くことが可能です。また、難治性の歯周病では、自費診療となりますが抗真菌剤を用いてメンテナンスを行う治療も行っています(1回5,500円(税込)〜22,000円(税込))。
歯周病はお口の中の歯周病菌が原因ですが、この菌が血流に乗って全身へと広がる可能性が示唆されています。歯周病菌が全身の血管に送られると、その刺激により動脈硬化が進行。心筋梗塞や脳梗塞といった恐ろしい疾患を引き起こすことがあるのです。また、歯周病が糖尿病の症状を悪化させたり、早産や低体重児出産のリスクを高めたりすることがあるということもデータから分かっています。一般に、妊娠するとホルモンバランスの関係から歯肉炎(妊娠性歯肉炎)になりやすく、産後に本格的な歯周病へと移行してしまうケースもあるようです。全身疾患との深い関わりを持つ歯周病は、予防・コントロールしておくことが重要です。
通常お口のなかにはさまざまな菌がバランスを保って生息していますが、不潔な環境を放置しておくと、細菌叢のバランスが崩れ、歯ぐきに炎症が起こる歯肉炎が発生します。歯ぐきが腫れた、出血するなどの症状がある軽度歯周病の状態では、ブラッシングやうがいなどでお口の中を清潔に保つことで症状を抑えることも可能です。それでも症状がおさまらない、歯が少しグラグラするなどの症状があるような場合では、歯周病菌が炎症と組織破壊を繰り返して中度の歯周病へと進行している可能性があります。こうなると自宅でのブラッシングに加えて、歯科医院で専用の機器を用いて歯石を除去するクリーニングを受けることをおすすめします。さらに歯周病が進行し重度歯周病になると、歯がグラグラしたり、膿が出たりという症状が表れます。重度の歯周病では歯周ポケットの深さを減少させたり、抜歯をしたりといった外科的治療が必要となることもあります。早期に歯周検査をおこない、状態の把握や治療をして、メンテナンスで経過を見ていくことが重要になります。
虫歯・歯周病の予防においてのリスク評価としての細菌検査やリスクを低減するブラッシング指導、日常のセルフケアでは落としきれないバイオフィルムを除去するPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning 1回¥6,600(税込))やクイックジェットでの歯垢除去(1回¥3,300(税込))、フッ素塗布などを行っています。患者様のお口の中の状況を踏まえ、治療と並行して食事や生活習慣についてのご相談も受け付けています。